HystericPAFのための特注PAFステッカー製作記

「PATENT APPLIED FOR」の字体は、シルクスクリーン独特のインクの盛り上がりにより、フォントがつぶれているのが特長です。しかし、よく見るとステッカーによって「P」の文字がつぶれていたり、「O」の文字が切れていたりとマチマチです。これは、1シートに複数枚のステッカーが多面付けされていたことを表しています。

HystericPAFに搭載するために復刻するステッカーは、当時と同じシルクスクリーン印刷を用いて作成します。今日のシルクプリントは1960年代当時のものに比べて精度が高いので、文字の切れや太りは入稿するデータの段階である程度アレンジしておくことにします。わざと文字のデータをくずしておくってことですね。

まず20枚ほどのPAFステッカーから保存状態の良い数枚を選択して、それらをもとにベースとなる版のデータを作りました。フォントの周囲は少し整えます。

ゴールドフレークのインクでプリントすることも考慮しつつ、かすれた部分を補正します。もとの画像に則したデータが出来上がりました。元データがオリジナルのPAFステッカーですから、似ているというよりもそのままですね。また、HystericPAFにはSGやES-335ファンのためにダブルブラックのスクエアウインドウ付きナンバードPAFもあるので、同様にオリジナルからデータを起こしてみました。

出来上がったデータの細部を手直しして完成。

PAFクローン・ピックアップは数多くありますが、ここまでやってるのは多分Vintage Maniacsだけではないでしょうか(笑)もちろんサウンドも見た目以上にオリジナルそのままです。ぜひご体感くださいね。

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